神奈川県小田原市の書店屋さん「平井書店」さんが開催するブックトークにお声がけいただきました。出版社や編集者、著者がトークセッションするブックトーク。今回は今年5月に出版した「地域おこし協力隊」の著者として参加させていただきます。あまり「著者」という自覚がないうえに、初めてのイベントなので、若干そわそわしております。
平井さんからのお声がけは本当にうれしかったです。もともと平井さんには小田原市役所時代からお世話になってましたし、地域おこしや町おこしなんて言葉があまり浸透していない頃から、小田原の商店街活性化にご尽力されている方だったので、「一緒に何かできる」というだけで感激してます。
地域おこし協力隊あるあるの1つに、「地域おこしなんてすごいねぇ!」「若いのにえらい!」と地域の方から言われるということがあります。その言葉をかけていただくと、素直に嬉しいのですが、反面、自分よりももっともっと頑張っている人たちが地域にいることを思い出します。「地域おこし」はともすると、地域に飛び込んだ者たちの尊い挑戦のような文脈で語られがちです。でも、本当に尊い取り組みというのは、自分たちの地域で地道に働いて、実直に自分たちの刀を研ぐことだと思っています。どんな街にも、懸命に刀を研いで、絶えずお客さんを喜ばせているお店や会社があります。地域から必要とされる会社。その存在こそが、地域おこしそのものだと思うんです。まさに今回お声がけいただいた平井書店さんは、そうした企業の1つ。いろんな方と協力し合いながら、自分たちのお店だけでなく、商店街の魅力を地道に磨き続けてこられました。そんな平井さんの胸を借りるつもりで、一生懸命お話させていただければと思っています。
▼平井さんらが主催する軽トラ市の様子
ブックトークということですので、当日は「なぜ本を書こうと思ったのか?」や「読者に何を伝えたいのか?」ということを中心にお話させていただきます。今取り組んでいる「ヒトデ」の発想も、まさに地域おこし協力隊の経験からくるものです。そんな背景も含めてお話したいと思います。
小田原市役所を辞めて、香川県で地域おこし協力隊になり、本を書いたり、全国で講演させていただいたり、果ては会社まで作りました。一見、グネグネと遠回りしながら歩んでいるように見えますが、振り返ってみるとびっくりするくらい一直線な人生のようにも思います。そして、自分の生まれ育った小田原でのイベントにもご招待いただきました。『いつかは必ず地元小田原にも貢献したい』という夢に、ほんのすこーしだけ近づいた気がします。とはいえまだまだ勉強が必要な身。いただいた機会に感謝しながらも、気を緩めずに地道に刀を研いでいきたいと思います。10月、小田原の皆様にお会いできるのを楽しみにしております。平井さん貴重な機会をいただき、まことにありがとうございます。
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