9月1日〜3日に開催された地域活性学会の第9回研究大会で、地域おこし研究部会として研究発表をさせていただきました。昨年に続き、二度目の研究発表で、今年は「地域おこし協力隊の心的変化とその要因パターン分析」というテーマで発表させていただきました。

地域おこし協力隊のOBOG8名にご協力いただき、2時間程度の半構造化インタビューを実施。その中で、気持ちの変化グラフも作成し、気持ちに動きがあった時にどんなことがあったのか、分析しました。

▼気持ちの変化グラフはこんな感じです。

8名分の気持ちの変化グラフが集まった段階で、それぞれに共通するものがあるかなど、分析しました。もちろん、グラフだけでなく、インタビュー内容も踏まえて、どんなことがあると気持ちが盛り上がるのか、その逆は?を丁寧に分析します。

そして、8名の気持ちの変化には6つのパターンがあることがわかります。その気持ちの変化パターンにそれぞれ名前をつけて、どんな特徴かを整理しました。

例えば「着任直後ショック」。読んで字のごとくで、着任早々に、抱いていたイメージとのギャップに気づき、落ち込んでしまうこと。多くの協力隊がこの「着任直後ショック」を経験していることがわかりました。その原因を分析すると、①他の協力隊関連、②行政職員関連、③ミッションへの疑問に分類できることがわかりました。

しかし、中には「着任直後ショック」が起きていない人も。では、その人はどんなこと(準備・対策など)をしていたのか。インタビュー内容から読み取って、「着任直後ショック」が起きないための対策、あるいは付き合い方を考察しました。

6つのパターンそれぞれに以上のような分析・考察をかけ、起きやすい時期も整理しました。

そして、結論・気づき・これからの課題をまとめました。

発表のあとは会場のみなさんと意見交換。たくさんの方にご質問・ご意見いただきとても嬉しかったです。まだまだ研究としては貧弱ですが、これから少しずつブラッシュアップしていきたいと思います。当日の研究発表内容については、ただいま再度まとめておりますので、完了次第、こちらにアップしようと思います。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございます。発表したみなさん、お疲れ様でした。

著書「地域おこし協力隊-地域おこし協力隊と地域が共鳴し、感動を共にできる地域。きっとそんな地域はいつまでも元気なんだと思います-