もくじ
行政・地域・地域おこし協力隊、この3者の関係において、行政担当者の役割は地域と地域おこし協力隊の間を取り持つ調整役と理解して良い。
地域住民と地域おこし協力隊のそれぞれから状況を聞き取り把握する。
場合によってはお互いに直接言えないことなどを代わりに伝えたり、事前に根回ししたりする。
そうする事で大きなトラブルを未然に防いだり、業務を円滑に進めることができる。
「マメに…」「足で…」
それぞれの間に立って、円滑にコミュニケーションを進めるコツは2つ。
①「マメに状況を確認する」と②「現場に行って、顔を合わせて話をする」ということだ。
小難しいコミュニケーションスキルは不要だ。
足を使ってまめに対話する。
シンプルだが、コーディネーターとしてそれが最も大切なコツである。
地域おこし協力隊の取り組み状況については出来るだけこまめに把握したい。
それも、地域おこし協力隊と地域住民のどちらか一方からではなく、両者からそれぞれから聞き取ることを心がける。
そうすることで、状況を多角的に捉えることができ、双方により的確なアドバイス等をすることができる。
地域おこし協力隊を取り巻く環境は刻一刻と変化する。
地域おこし協力隊や地域住民が抱く感情もそれに合わせるように変化する。
そうした現状に対応するためにも、2者への声かけは積極的に行って現状把握に務める。
「最近どうですか?」という簡単な言葉で構わない。
出来るだけこまめに話す機会を設けて、それぞれの想いを把握し上手くバランスを取っていく必要がある。
現場に行って直接コミュニケーションを取る事も重要だ。
地域おこし協力隊担当の行政職員は、自治体の中でも中枢的な役割を担っているケースが多く忙しい。
しかし、それでも、出来るだけ多くの時間を割いて現場に行き、直接地域住民及び地域おこし協力隊の話を聞いていただきたい。
現場へ行かないと本当の状況が分からないからのである。
いくら電話やメールで報告を受けていたとしても、実際にどんな熱量でどれほどのことが起きているのか正確に知り得ることはできない。
メールや電話だけではダメだ。
地域住民や地域おこし協力隊との信頼関係を構築することができない。
「ちっとも顔を見せん奴に話をしても仕方ない」と、次第に不信感を抱かれ、情報共有自体が乏しくなってしまうこともある。
忙しいのは百も承知だが、必ず時間を割いて現場に出向き、直接話を聞く事を意識して欲しい。
そうすることで、調整役の機能はしっかりと果たされ、地域おこし協力隊に関連するトラブルは未然に防ぐことができるし、取り組みを円滑に進めることができる。
時間を割いて地域に出向くこと、直接話を聞くことは一見非効率に見えて実は目的達成のために最も合理的な方法である。
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