「半分、行政、半分、民間」
よく地域おこし協力隊はこう表現される。
行政に身を置きながら、地域の中で事業をし、3年後は自立をする立場だからだ。
当然、地域の方との関わりと同じくらい行政のとの関わりが大きい。
役所に自分のデスクがあり、そこから毎日地域に向かう場合もあるだろう。
地域と行政。
この2者との関わりが大きい地域おこし協力隊は、その架け橋となり、互いに協力し合える体制を整えていく役割を持っている。
愚痴は地域おこし協力隊の仕事ではない
地域おこし協力隊が地域の方と一緒になって行政の愚痴をこぼす。
地域では良くあるシーンだ。
しかし、この光景を見る度、疑問に感じる。
民間と行政は大きく仕組みが異なり、その役割分担も違う。
互いの仕事の進め方等の違いについて愚痴を言うのはあまり意味のあることではない。
むしろ、片足を行政に置いている地域おこし協力隊は、互いの事情を良く知る立場として、それでも互いに協力できる体制を整えるべきだ。
「行政だって頑張っているんですから、愚痴を言うのはやめましょう」
頭ごなしにこう伝えたら、地域で総スカンを食らうだろう。
しかし、自分も一緒になって愚痴を言う立場ではない。
この辺りのバランスはまさに地域おこし協力隊のコミュニケーションスキルの見せ所なのだろう。
地域の方の意見も聞きつつ、行政の状況も伝えつつ、互いの仲を取り持つ。
また、行政に地域からの声をフィードバックする機能も大切だ。
「半分、行政、半分、民間」
間に立つ人間の役割をきちんと理解し、地域のためにどんな立ち回りが必要かを常に考える必要がある。
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