地域おこし協力隊が始まって8年が経過する。

全国には約4000人の隊員が活躍中だ。

連日彼らの目覚ましい成果は様々なメディアを通じて見る事ができる。

しかし、その影でその他多くの地域おこし協力隊がその力を発揮出来ずにいる。

地域と行政の板挟みになり悩んでいる協力隊もいる、税金泥棒さながらに何をすることもなく3年間をやり過ごす協力隊もいる。

一部ではこの制度を失敗だと見る見方もある。

行政には人を雇ってマネジメントすることは不可能だ。と。

しかし、ここであえて断言したい。

地域おこし協力隊は確実に地方の救世主になりうる

救世主というと少しおこがましいかもしれないが、あえてそう断言する。

地域外から人を呼んで、新しい風を地域に吹かせる

1人の力では出来る事は少ないが、その新しい風がたくさんの人を巻込みながら少しずつ地域に変革を与える。

もしかすると、地域おこし協力隊という制度自体は終焉を迎える日がくるかもしれない。

しかし、中央から地方へという人の流れは終わらない。

地方の文化と尊厳を保つため、人は中央から地方へと移動する。

人が人らしい暮らしを求めて、人は中央から地方へと移動する。

地域おこし協力隊はまさにその先駆けだ。

地域おこし協力隊を受け入れている地域は、大きな人の流れの先頭集団を受け入れているのだ。

地方への移動希望がある人は、既に移動している移住者の先輩の様子をよく見ている。

すなわち地域おこし協力隊がその地域でどれだけ活き活きと活躍しているか。

どんな夢を実現しているかをよく見ている。

地域おこし協力隊自身もそれをしっかりと発信し、それがさらに人を呼ぶ流れをつくるのだろう。

先頭集団である地域おこし協力隊の後ろに控える大勢の人たちも、その動向をしっかりと見ている。

やがて、地域おこし協力隊を受け入れられる地域とそうでない地域との差はとてつもなく大きなものになるだろう。

地域おこし協力隊と地域とが共鳴し、感動を共にできる地域。

きっとそんな地域は、人が絶えず流れ、いつまでも元気なんだと思う。